裏選択肢は「白身魚の王 クエの一人小鍋」になります。

 

「クエ?名前は聞いたことがあるけど、、、」
というお客様は多いのではないかと思います。確かに、あまり馴染みがない魚です。その大きな理由が、1)希少であること(幻の高級魚と言われたりします)、1)取り扱う料理屋があまりない(超高級魚なので、売れ残りが出れば青ざめるレベル)、2)スーパーなどには絶対に並ぶことがないので見かけることがまずないからだと思います。

では、そんなクエ鍋を寿司ふじで食べなくてはいけない理由とは?
1)最高の長崎県対馬産、しかも大きな魚体ほど旨いので12kgの極上個体選んでいます。
2)冷蔵庫ではなく、ほぼ氷温(1℃〜マイナス2℃)で最低10日間は熟成させている
3)出汁が基本形ではありません!”香ばしく焼いた”クエの頭・骨・内臓でとった変化球でめちゃくちゃうまい出汁で召し上がっていただく。

ここらへんの話を以下ではしつこく説明させていただきます。

 

<<クエは最高!でも最高の魚体を取り扱うお店ではないとガッカリするかもしれない、という話>>
クエは本当に旨い魚です。私の寿司ふじ以外でも、もしクエをお出しされているお店があれば食べてみてください!しかし、気をつける重要ポイントがいくつかあります。
1)クエの産地は、和歌山でも取れますが、長崎県の対馬産が最高
2)大きいほど旨いので、少なくとも10kg、理想は12kgの魚体のものを扱っていること。7kg未満はやめといた方がいいかもです。
3)熟成させると旨くなる魚です。しっかりと10日ぐらいは熟成させているもの
4)しっかりと値段が高いものであること。安いものはハタという近縁種をクエとして売っている可能性があるようです(噂話レベルですが)。クエは絶対に安く仕入れられません!

そんなクエの小鍋が、寿司ふじにはございます!

 

<<この最高のクエをどのようにして調理するのか?>>
〜〜熟成について〜〜
特に重要なのが「熟成」になります。クエは捌きたては、とても淡白です。しっかりと熟成させると、独特の脂感を味わうことができ、深みのある唯一無二の風味が出てきます。

寿司ふじでは、様子を見つつ少なくとも10日は最低熟成させます。大体温度としては家庭用冷蔵庫より少し低い1℃〜マイナス2℃です。最適な状態に仕上がった後、空気が触れないように真空にし、マイナス30度の冷凍庫(家庭用はマイナス15度程度)で保存します。いつ食べていただいても最高の状態で召し上がっていただきます。

〜〜基本的ではない、唯一無二の鍋出汁をとる:焼いたクエの頭・骨・内臓〜〜
「クエの”生の身や生の内臓(アラと呼ばれています)”を入れて、それから出てくる出汁で鍋を食べる」。これがクエ鍋の基本です。

しかし、基本的なものだったら寿司ふじで食べる必要もないだろう、ということでひねくれ者の若大将が、「クエの頭・骨・内臓をこんがり焼いてから」お出汁を取りました。するとどうでしょう!香ばしい香りに、しかも生のアラを使った時よりも、数倍旨みを感じる(若大将の感想)出汁ができたのです!今では、逆になぜ他ではやらないのだろう?(多分、相当面倒くさいから)と思うよう、寿司ふじ独自の出汁の取り方です。