脳裏に焼き付く旨さ–天然の真鴨–
2024年1月分の天然真鴨が入荷しました!
「合鴨には戻れない覚悟でお願いします」
すいません。言い過ぎました。ですが、天然の真鴨は唯一無二の旨さです。
寿司ふじにおいては、あまり鳥料理というのは出てきません。なぜなら、究極の美味なる「野生の真鴨」を知ってしまっているからなんです。
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〜最高の鴨は千葉にあり〜
天然の真鴨は獲れる場所で味が違います。トウモロコシや大豆など穀物ばかりを食べる真鴨は養殖の味に近くなるそうです。寿司ふじでは、千葉(旧干潟町)の網で捉えられた野生の真鴨を仕入れております。寿司ふじの取り扱う鴨はバターのような濃厚な旨味と香りがする極上品です。大きさも1.2kg以上と大きな個体を仕入れます(羽など余計な部分を取り除くと4~500gの精肉)。元々シベリアから飛来して、新潟に降り立ち、餌を求めて南下してきます。餌の少ない新潟から千葉で栄養をモリモリ補給した鴨です!
〜これ以上な食べ方とは?〜
では、ベストな食べ方はなんだろうか?
寿司ふじの結論は、秋田名物「お狩場焼き」を源流とした、寿司ふじがアレンジした食べ方です。鴨の食べ方で重要なことは「火を入れてすぐに食べること。でなければ固くなり一番美味しいタイミングを逃してしまうのです」。分厚い南部鉄器でお客様に焼いていただき、即座に食べていただきます。
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そしてクライマックスは、南部鉄器のお鍋に溜まった鴨油を、細切りしたネギを焼くことで余すことなく召し上がっていただきます!これがまた旨いんです!!「鴨油は血液をサラサラに保ち動脈硬化や高血圧に良い」、なんてネットを見ると書いてあるんですが、この旨さを前には”洒落せえ”です。実際に体に良いということですが、仮に体に悪くてもこれは食べる価値ありまくりです!
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〜二つの最高の味付け編〜
最高の鴨の味を引き出すのは、寿司ふじが選びに選んだ塩である、オーストラリアのシャークベイという自然遺産で2~3年かけて作られる塩田の塩です。さらに世界一の品質で名高いアンコールワットの粒黒胡椒(2023年2月に変更!人生最高の胡椒に出会いました!fromスリランカ。下の写真。酒係の人生最高の胡椒です!)と合わせると、もう最高!
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さらに、もう一つは日本人の心の味である大根おろしと醤油で召し上がっていただきます。大根おろし、醤油、鴨を合わせると、陳腐な言い方なのですが、旨さが掛け算になります!さらに、寿司ふじのおすすめとしては、とある辛い薬味をご用意しておりますので(詳細はぜひ寿司ふじにて)、これを使っていただくとめちゃめちゃ美味しくなるんです。なんというか、古臭い味わいになるんです。これを聞くと完全にネガティブな印象を植え付けてしまうことになるのですが、正直これはハマります!
〜時々入っている散弾銃の弾もこれで安心〜
寿司ふじでは、超限定で天然の真鴨をお出ししております。網で捕まえたものを入荷してはいるのですが、どこかで散弾銃で撃たれたことで弾が入っていることがあるようです。
フランスでは幸運の印ということらしいのですが、ここは日本ですので弾が入っていないに越したことはないという判断で(それにしても、ええ風に考えすぎちゃうかなと)、寿司ふじでは金属探知機を買って調べています。
試しに、地下の金属パイプ、壁の向こうにある配管などを調べたのですが、ピーピー反応します。ですが実際の弾はとても小さいものになります。ですのでそれに近い大きさのものに反応するか試したいと思ったのですが、なかなかそんなものは見つかりません。
ですが、思い出しました!大大将のお腹には昔ポリープの手術で小さな金属クリップが入っていることを!レントゲンでくっきりと見えたのを思い出したのです。
恐る恐る大将のお腹に近づけてみると「ピーピー」めちゃ反応しました。大大将の分厚い脂肪を通り越して小さなクリップに反応したのです。
ということで、ちゃんとこの金属探知機は機能する、という話でした。
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