4.5つ星 傑作の酒

香り・味わいはもちろんのこと、背景の情報などを総合した、「酒係の直感」でランク付けしております。ここにリストしたお酒は全て旨いことは保証します!あとは好みです!!

スペック&感想
■■旨い以上に意味のある酒 若戎 別誂 −5度熟成 ヴィンテージ2017■■
おそらくこれは滋賀県では寿司ふじでしか飲めないと思います。もうどこでも買うことは不可能です。
このようなお酒を扱わせていただけるのは本当に光栄なことです。
酒蔵様、酒屋様には感謝感謝です。
こちらは一言で言えば「旨い以上に意味のある酒」です。
三重県 伊賀の酒蔵、若戎酒造のお酒です。
こちらはそもそも酒屋さんにもほとんど下ろされていないお酒で、全部で200本程度のようです。
なぜこのお酒が旨い以上の意味を持つか。それは、これは今は亡き7代目杜氏さんが作られた最後の魂の遺作であり、大切に大切に熟成された超限定酒だからです。2017年に作られ、そして7年もの長きにわたり、マイナス5度という日本酒が凍結しないギリギリの温度帯で熟成されたお酒です。そもそも、経済的なこともあり、このように極低温かつ超がつくほどの熟成はさせません。このようなことから推測するに、蔵人も本当は外に出したくなかったのではないか?と思います。
もちろん味も素晴らしいです。さすがマイナス5度で熟成させただけあり強い熟成香りはなし。やや強めの甘み。素晴らしいです。
このような特別なお酒を扱わせていただける寿司ふじは幸せ者です。

<<秋田 花邑 山田錦 純米大吟醸 初期ロット一年熟成>>
テイスティング: 2025年3月
詰め日:2023年10月
そんなもん、旨くないはずない。だって花邑だぜ。しかも山田錦。飲んでみると、上品な甘味がずっと口の中を支配します。もう酒自体で完成しているので、何かと合わすとなると難しい。

こりゃ単体で飲むべき酒ですな。もしくは最初の食前酒。
■■島根の銘酒 超王録「直汲み」 150本限定■■
かれこれ10年前にこのくらのお酒で「渓 」を入れたのですが、それっきりでした。今回は、超王祿シリーズでも最も入手困難な「直汲み」 を入荷しました。軽い甘酸っぱさと、おそらくはこうアルコール度数からくるキレの良さ。最後の酒感がぐわっとくる感じ。めちゃええやん!ですます。寿司にもなんでも和食に合います。

正直五つ星とかなり迷いましたね。
<<秋田 花邑 愛山 純米大吟醸 一年熟成>>
テイスティング: 2024年9月
詰め日:2023年9月
味わい:さすがの花邑。そして花邑の最高スペック。なんの引っかかりもなくスッと入ってくる。甘味は花邑純米吟醸シリーズに比べてやや控えめ。それがまたよし。

毎年このグレードを安定して作り続ける両関酒造はすごいな〜と思う酒係でした。2024年の今年のものを開けるのが楽しみ。
<<知っている方は酒通 もう飲めない黒龍の終売酒>>
2024年 5月
・メロン風のかすかな香り、透明感のある味わい。香りが微かなので、それを再度確かめようと何度も口にしてしまう危ない酒。
・特に刺身系とあいますが、味の強すぎるもの以外にはなんでもあう傑作酒です。もちろん単独でも旨い。

有名銘柄の黒龍。その中でもこのお酒をご存知でしょうか?
実は、このお酒は現在売られておりません!既に4年ほど前に終売となっております。
 これはとある酒屋さんが、マイナス6度で熟成されていたというとんでもない代物です!おそらく日本中探してもこのこの黒龍を呑める店はないのでは?と思います。
<<龍神丸 瓶囲い 大吟醸 生原酒>>
2023年醸造 2024年6月テイスティング

・メロンのような香り。18度もアルコールがあるせいか、甘味があるのにスッとキレる。素晴らしい設計。辛口派、甘口フルーティー派でも感動できるお酒です!

ちなみに、とあるネットサイトで数ヶ月に一回発売されるが、1分ぐらいで完売する凄まじいレア酒。しかし、飲んでみればそれも納得。
<<龍神丸 吟醸 寿司ふじ マイナス2度一年熟成>>
2023年7月醸造 2024年6月テイスティング
 
・一年の間、寿司ふじのマイナス2度の冷蔵庫で熟成された生原酒です。その成果、かなり味が太めなお酒になっております。刺身にはあわず、味噌系といったしっかりした味のお料理と良い。