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<<大大将の発明 寿司ふじだけの鰻料理>>
このお料理は2023年6月に、齢74歳の大大将の脳みその中で産声をあげました。寝床からふらふらと歩き出て、私、酒係に言ったのです。
「ええのできたぞ」
何の話やろ?そういえばここしばらく、新しい鰻の食べ方を話していたな、それのことかな?と思い聞いてみると、やはりそう。話を聞いてみると、もう完全に凄い!74歳の発明です。以下はその詳細。
<<未だ味わったことな鰻の味 鰻マニアの方にぜひ食べていただきたい>>
「何コレ!今まで食べたことない!激うま!」
「鰻のコクが凄くて旨い!こんな料理、どこにもない!」
「特許取れ、特許を(笑)」
これらのコメントは、2023年6月に試験的に食べていただいた50人ほどのお客様の声の一部です(それにしても特許を取れって!この褒め言葉、酒係的にはすごくヒットです)。この食べ方で鰻を食べたことのあるお客様は0%でした!
蒲焼だけではもったい!鰻は優れた食材にもかかわらず、後述する「ある欠点」により、ほとんどが蒲焼で食べられているのが現状です。それを大大将の包丁の技が見事克服し、鰻マニア(と、勝手に名乗っている)の寿司ふじの名物である「”生”鰻の香ばし炭火炙り」が出来上がったのでした。
<<最大の欠点は「骨」。それを克服した料理人歴50年の大大将>>
鰻は食材としてのポテンシャルは高いものの「骨」をなんとかしないと食べられません。鰻嫌いになられたお客様の多くが、かつて喉に骨が刺さったことが原因とのことです。
しかし安心してください。この道50年の大大将が、包丁一本でこの難題を克服したのです!「寿司ふじ流 骨を感じさせない切り方」は、骨の向きを考慮し薄くスライスすること、そして、骨をさらに細かく砕くという、大大将オリジナルの技です。こちらはぜひ詳細は、お店でお料理を食べながら!
これぞ寿司ふじでしか食べられない料理です!
<<完全に余談:大天使ミカエルからのお告げにより生まれた?>>
みなさま、モン・サン=ミシェルという建築物をご存知でしょうか?フランスの西海岸に浮かぶ小島にそびえ立つ修道院です。島全体が修道院であり、世界遺産としても有名です。
この修道院を建てたアヴランシュ司教オベールは夢の中で大天使ミカエルから「岩山に聖堂を建てよ」とお告げを受けました。なんか変な夢だなと、無視していたら、また同じ夢を見、さらにそれを無視していたら、3度目に痺れを切らした大天使が、司教の
「脳天に穴を開けた」
という話があるようです。おそらく司教はあまり動かないタイプの人だったのでしょう。ミカエルがたとえば手紙みたいなマイルドな伝え方をしていれば、動かなかったかもしれません(それにしても、頭蓋に穴を開けるというとんでもないことをされてしまったのなら、その恐怖たるや。。。しかも寝ている間に開けられるなんて!というかそこから脳みそがこぼれたらどうすんねん!それはお寺のご本尊様並みにあけてはいけないやつ!まあ、さすが大天使ともなると、人を行動させるのに、頭蓋に穴開けるという発想が天才的、という前置きの話は置いておいてですね)。それで次が本題。
今季一番評価が高い「”生”鰻の香ばし炭火炙り」についてもしかしたら、ミカエルの仕業っぽい感じがあるのです。
大大将がこの料理(鰻の骨を徹底的に感じなくさせる)の発明者であるのですが、前述のようにある朝、店に出勤し、突如としてこの料理の核心である「全く新しい骨切り」をしたのでした。
おそらく大大将は寝ていた時に、ミカエルからお告げをもらったに違いない!素晴らしいお料理ができてよかった。そして、ミカエルのお告げをおそらく一回目で聞いたのでしょう、頭蓋骨に穴は開いておりませんでした。
という話をお客さんとした、という話でした。